HUG社会福祉施設バージョン

静岡県「避難所HUG」使用許諾番号49号

 HUG社会福祉施設バージョンの無料貸し出し先から、とても素敵なご報告をいただきました。
 保健師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、公認心理士、社会福祉士などの専門職の皆さんが取り組んだものです。
 1回目の後で、ゲームに出てくる非常用発電、災害時優先電話、受水槽からの水の汲み出しの可否などの設備確認ツアーを行い、リベンジで2回目を実施。
 職員の防災意識向上に大きな成果があったとのこと。
 1回目の後で複数の職員がHUGまたは実際の災害の夢まで見たとか。
 最後の「引き込まれそうになる臨場感」というのも、開発者としてはとても嬉しい感想です。


カード抜粋

理事長負傷、病院に搬送

ショートステイご利用者が避難

職員出勤不能

入所者が意識混濁


施設長県外出張中、記録の保存

施設建物の被害確認

系列施設からの移送者

地域のケアマネからの受け入れ要請


職員が家族を連れて出勤

系列施設からの移送者

地域に住む要配慮者が避難

受水槽の水の活用


個室入所者

多床室入所者

地域に住む要配慮者が避難

介護保険の取り扱い


HUG社会福祉施設バージョンについて

障害を持つ方や認知症の高齢者など災害時要配慮者の大地震発生時の避難計画については、一度小学校などの指定避難所に避難し、その後それらの避難所を巡回する保健師等の指導で、市町村と「福祉避難所」の協定を締結している社会福祉施設等に移送されるという計画が一般的です。

しかし、実際のところは、東日本大震災でも熊本地震でも、地震直後から社会福祉施設に利用者やその家族、在宅の要配慮者や一般避難者が押し寄せたため、まずはそれらの避難者を受け入れ、その後福祉避難所に移行するという段階を踏んでいる施設が多数あったのが実情です。

つまり、社会福祉施設では、ただちに建物の被害を確認して応急対応措置を講ずるとともに、入所者の安全を確保し、通所者や職員の安否確認を行い、さらに押し寄せた避難者や要配慮者を受け入れ、かつそこで発生する様々な出来事に対応するという膨大で複雑な対応を短時間の中でしなければならなくなる可能性があります。

しかしながら、施設では一般的に地震に備えた避難訓練は行われているものの、地震直後の上記のような状況に対応するための訓練は実施されていないのではないでしょうか。

HUG社会福祉施設バージョンは、特別養護老人ホームを舞台とし、夜中に発生した大地震直後から施設の利用者やその家族、一般避難者等が押し寄せてきたという想定で、入所者の安全確保、建物の被害状況の把握や応急処置、職員の安否確認、避難者の受け入れ、情報共有、様々な出来事への対応などの一連の状況をHUGの手法により模擬体験しようというものです。

開発にあたっては、熊本地震の際、押し寄せた避難者の受け入れから福祉避難所の運営までを経験した益城町や西原村の社会福祉施設、東日本大震災時に福祉避難所となった施設等に聞き取り調査を行いその内容を組み込みました。

本番では、練習しておいたことしかできません。

何の準備もせずに本番を迎えることは、あまりにも大きなリスクです。

 

HUGは、東日本大震災や熊本地震で役立った実績もあり、楽しくできるゲームですので、是非一度取り組んでみていただければと存じます。

ダウンロード
社会福祉施設バージョンパンフレット(201810版).pdf
PDFファイル 1.1 MB