ホームページが概ね完成したら公開する予定でしたが、熊本県の地震の状況を調査してきたので、そのレポートを先にします。
被災者の皆さまには、心からお見舞い申し上げます。
4月18日(月)、19日(火)と熊本県益城町に行ってきました。
初日は主に家屋や道路など物的な被害状況を、2日目は避難所になっている施設を見てきました。
ルートは、福岡空港前でレンタカーを借り、九州自動車道植木インターから左図のルートで益城町へ。あちこちで道路が渋滞しているので植木インターから2時間程度かかりました。
久留米市に宿をとったのですが、帰りはカーナビに従ってうっかり熊本市を通ったため、植木インターまで3時間もかかりました。
益城町内の移動ルートはです。
テレビで放映しているように、どこを歩いても多くの家が倒壊した景色が続き、心が痛みます。
震度7が2回発生した影響で、多数の家が倒壊していました。場所によっては声も出ないような状況のところもあります。
道路には、倒壊したブロック塀や倒壊した家の屋根などがせり出しています。
大地震が発生すると、必ず橋梁に段差が発生します。
土砂で臨時的に段差を埋めてぎりぎり通行できる状態です。
負傷者の搬送や避難所への移動が大変だったと思われます。
段差だけでなく、道路のひび割れも多数ありました。
右側の写真は川の堤防上の道路のひび割れです。
ここからは、避難所の状況です。
今回の地震は、中越地震の時のように余震が非常に多いため車中泊の方が多いことが特徴です。この車の中の何割くらいの方が車中泊をしているのでしょうか。
エコノミークラス症候群が心配されます。
避難所の中の写真も了解を得て少しだけ撮影させていただきましたが、掲載するかどうかは今後検討します。
仮設トイレの中に、洋式トイレがありました。「ひざの悪い方、障害者の方のみご利用ください」と書かれています。
トイレ問題が避難所では一番切実です。老人や障害のある方はとても助かると思います。
避難所の敷地に大きなテントが設置されていました。
「女性専用」「ペット専用」と書かれています。
また、女性用品の配布を高校生くらいの女性が担当していたのが印象的でした。
東日本大震災の教訓が生かされていると感じました。
近くにペットが繋がれていましたが、後ろの方にワンちゃんボックスが写っています。ボックスを持参していただくと助かると思います。
別の避難所では、人とペットが同居している部屋がありました。この犬はとてもおとなしいとのことで同居でしたが、他の犬は外に繋がれているとのことでした。
屋外に設置された掲示板です。
HUGでも掲示板を作る練習をしますが、災害時は様々なお知らせがあるので、このようにして人通りが多いところに情報を掲示するのは非常に有効だと思います。
避難所の中にも、多数の掲示物がありましたが、HUGの中で作成するものとだいたい同じようなものでしたので、練習しておく意味はあると思います。
それから、どの避難所にもDMATの皆さんなどにより救護所が設置されていたことが印象的でした。
高速道路のパーキングや空港でも、遠くから駆け付けたDMATの皆さんの姿を拝見しました。
今回の地震で画期的だったのは、通れた道マップが公開されたことです。
東日本大震災の後で、テレビ番組でやっていましたが、今回初めて活用されたのではないかと思います。
これまで、行政の職員として大地震が発生したときに、いかにして道路被災情報を迅速に把握し提供していくかということにずっと取り組んできましたが、ついに民間が行政よりも先に正確な情報を提供する時代になったのだなと思います。