HUG風水害バージョン

静岡県「避難所HUG」使用許諾番号20号

NHKおはよう日本(2020年10月12日)で紹介されたカードです。 

緑色額縁のカードは、既存のカードに追加するカードです。

※すでに風水害バージョンを導入いただいている皆様には、近日中にバージョンアップの方法についてのご案内をいたします。 

※今後導入いただく場合は、緑色のカードを含めた連番のカードでご提供になります。



1 風水害バージョンの特徴 

(1)地震時と風水害時の状況変化の違い

地震の場合、余震はあるものの大勢は本震で決まってしまうのに対し、風水害時は注意報に始まり、その後警報、道路冠水、土砂災害警戒情報、記録的短時間大雨情報、特別警報、河川から水が溢れる、河川が決壊する・・・等々、状況が時々刻々と変化していくことが大きな違いです。

 風水害バージョンでは、これらの時々刻々と変化する状況や、様々な避難者を避難者カードやイベントカードで提供していきます。 

 

(2)風水害時の避難行動の特徴

 地震時と風水害時では避難行動にも違いがあります。

 地震の時は、本震で大勢が決まるため、ほぼ一斉に避難が始まります。また、建物の倒壊や津波、火災、家具の下敷きなどで多数の死傷者が発生するため、避難者の中には震災孤児や親族を亡くした家族、負傷者なども多数避難してきます。

 これに対して風水害の時は、早めに避難してきた人、避難勧告や避難指示を受けて避難してきた人、びしょ濡れで避難してきた人、逃げ遅れて家に取り残されて救出されて来た人など、それぞれ別のタイミングで避難してきます。また、地震の時に比べれば負傷者や親族が負傷した避難者は少なくなります。

 特に避難するかしないかの判断は人によって大きく異なります。早めに自主避難する人もいれば、避難しようとするときはすでに遅かったという人も多く、また夜間の避難は危険を伴うなど、地震とは異なる特徴があります。

 また、地震の時は、家屋が倒壊するなどの状況により、避難をする・しないの判断の余地がほとんどないのに対し、風水害の時は、どうしても避難しようとしない人がいるなど、人によって避難の判断が異なるという特徴があります。

 そこで、風水害バージョンでは、念のため早めに避難してきた人、同報無線が聞こえないという人、声を掛けても避難しない人、腰まで浸かって避難したけれどそれでよかったのかどうかと考えている人、土砂災害の前兆現象を見つけた人、逃げ遅れて救助された人、目の前で人が流されるのを見た人・・・など、様々な避難者を設定し、ゲームを通じて風水害時の避難判断の難しさに触れるとともに、これらのことを考えていただくための「きっかけづくり」ができるように組み立ててあります。 

 

(3) コロナ等感染症対策についても検討できるように、2020年8月に下記のカードを追加、強化しました。

・熱や咳のある避難者(今までのカードにさらに追加しました)。

・車中泊の増加を見込んでの多数の車中泊テント泊避難者

・分散避難関係カード

その他、社会福祉施設の避難を考えるためのカード、風水害関係の新たな事象、女性に配慮した避難所運営に関係するカード等も追加しました。

・社会福祉施設からの避難者

・ダム緊急放流、用水路や小川からの越水、孤立地区の発生

・女性への配慮

・熱中症

・運動場が満車になるくらいの車での避難者

 また、次項「2 図面(1)」のとおり、避難者のソーシャルディスタンスを保った配置、ゾーニングを考えるための図面も追加しました。

 

(4)プレイヤー

 地震のときは、被害が大きくなればなるほど市町村職員で避難所に行くように決められている職員が避難所に到達できない、あるいは遅れて到着することが多くなると考えられるのでプレイヤーに市町村職員は含めていませんが、風水害の時は、最初から市町村職員が到着していることが多いと思われるので、プレイヤーは避難所に配置された市町村職員と地元の人という設定にしてあります。 

 

2 図面 

(1) コロナ等感染症対応用に下記の図面を用意しました。。

・1mメッシュ入り体育館

・感染症対応避難者配置例(体育館)

・感染症対応ゾーニング案入り間取図

・感染症対応避難者配置例(教室)

 

(2)公民館の図面も用意

 風水害のときの避難先は、市町村で指定している「指定避難所」のほかに、近くの集会所や公民館が避難先となる例が多いことから、風水害バージョンでは学校に加えて、ちょっとしたホールがあるような公民館の図面も用意してあります。

 

3 ゲームの説明の標準化

 どなたが説明しても一定水準をキープできるよう2020年8月の修正で、各スライドごとの説明要旨を用意しました。

 この中で、体験会運営のポイントにも触れています。

 

4 線状降水帯、台風のアニメーションを追加

 2020年8月の修正で、全国どこにでも台風を通過させたり、線状降水帯を発生させることのできるアニメーションを追加しました。 



カード抜粋

同報無線が聞こえない

避難判断の難しさ

避難しない人の存在

早期避難の重要性


土砂災害の前兆現象

災害対策本部に情報を伝える。

災害対策本部に最新情報を伝える。

二次災害の危険、避難判断の難しさ